在宅ワークだけで稼げる「ウェブライター」を目指す人が、最近増えているようです。でも「ライターになってみたものの、思うように稼げない」「継続案件を依頼されない」など、悩みを抱えている人が多いのも事実。

そんな私は、気付けばウェブライター歴7年目に突入! ライターだけではなく、クライアントサイドに立って、編集、KW選定、構成、リライト、人材選定……などなど、気づけばたくさんのことを経験してきました。
そこで今回は、クライアントサイドとライターサイドの両方から見た、クライアントに重宝されるウェブライターの秘訣について、ご紹介したいと思います。
そもそも「ウェブライター」ってどんな職業?


「ウェブライター」とは、その名前の通り、ウェブ上の文章を書く仕事をする人のことをいいます。
従来「ライター」というと、雑誌や新聞など、紙媒体に載せる文章を書く人を指していましたが、ウェブが主流となっている現代、SEOなど検索に強い記事を書いたり、SNSでの集客を意識できるライティングができる人材が重宝される傾向にあるようです。
ウェブライターになるには? クライアントの見つけ方&勤め先
ウェブライターとして働くには、当然、クライアントを見つけなければ仕事をすることができません。そこで、一般的に知られているクライアントの見つけ方&勤め先をご紹介します。
クラウドソーシングサイトで見つける
手っ取り早く仕事を見つけたいのであれば、「Crowd Works(クラウドワークス)」「ランサーズ」「シュフティ」のような、クラウドソーシングサイトに登録するのが◎。
手数料は取られてしまうものの、登録自体は無料ですし、手軽に仕事を見つけられるのはメリットでしょう。
また、初心者OKの案件も多く、ウェブライターに必要な知識を学びながら活動の幅を広げていくことも可能です。はじめこそ文字単価、記事単価は低いかもしれませんが、クライアントに認められるライターになることができれば、単価アップや専属契約などを目指すこともできますよ♪



私のライター人生も、実はクラウドワークスからはじまりました。たくさんのクライアントさんと接することで学びになることはたくさんありましたが、中には悪徳な業者もあったので、しっかり吟味する必要があると思います。
フリーランスとしてライターになる
実績を重ねたら、フリーランスとしていくつかのサイトで執筆をするという方法もあります。実績や専門知識の有無によって書ける記事の範囲は変わってきますし、ライターとして知名度がある場合、仕事の単価は高くなります。
どちらにせよ、フリーランスのライターはクライアントから依頼される分野で、質の良い文章を書くことが求められるでしょう。クラウドソーシングを経由するわけではないので、直接報酬をもらうことができますし、価格交渉ができるのもメリットかもしれません。
専属ライターとして就職する
自社の商品などを紹介する専属ライターとして、企業に就職する道もあります。この場合、ライティング能力だけではなく、構成や編集スキルなどの経験があると強みになるでしょう。
大まかなノルマや時間の縛りがあるものの、安定収入が見込めるのは魅力でしょう。
クライアントに重宝されるウェブライターを目指す7つの秘訣


ウェブライター歴7年目の私。冒頭で書いたように、ライティングだけではなく、編集や構成、リライトなど、さまざまな業務を担当してきました。



クライアントサイドとライターサイドの両方を知れたからこそ、クライアントに重宝されるライターがどんなものかが、なんとなくわかってきた気がします。
押さえておきたい秘訣は、以下の7つ!
・納期を守る
・確実に出せる本数&文字数を伝える
・言われたことだけをやらない
・コピペ率&誤字脱字に注意する
・質を追求する
・クライアントとのコミュニケーションを大切にする
・属している媒体に尽くす気持ちで書く
詳しく見ていきましょう♪
1. 納期を守る
ウェブライターにとって、なにより大切なのが「納期を守る」こと!
クライアント側は「1カ月に◯本必要」という計画を立てて、予算と記事本数との兼ね合いを見て、ライターを募集します。「15本書ける人」を採用したのに、「今月は忙しくて7本しか間に合いませんでした」だと、困ってしまうのです。
人によっては、「納期を守るなんて当たり前」と、思っているかもしれません。でも、実際、私の周りのサイト運営者も「納期や約束を守れない人が多い……」と、こぼしていたりします。
ネット上だけの付き合いになることも多いからこそ、「納期を守る」ことは、クライアントからの信頼を得る大切な手段のひとつだと思います。



やはり、どんな仕事でも信頼関係は大事です。毎回必ず納期を守っていたなら、万が一、体調不良など、のっぴきならない事態が起こった場合でも、クライアントさんに理解してもらいやすくなると思います!
2. 確実に出せる本数&文字数を伝える
募集内容にもよるかと思いますが、いざ、クライアントと取引がはじまったら、「1カ月どれくらい書けるか?orどれくらい書きたいか?」ということを聞かれる機会があると思います。
その時は必ず、確実に出せる本数&文字数を伝えるようにするのが◎。特に、副業でライターをしている場合には、本業が忙しくなってしまったり、体調不良が起こる場合も想定しておいたほうが良いでしょう。
また、ママライターの場合も。子供たちはちょくちょく熱を出したり、体調不良を起こしますから。万が一の事態に備えて、事前に育児中ということを伝えておくのも良いかもしれません。



私が本格的にライターをはじめたのは、産後すぐ。とにかく息子の調子が読めないため「5000文字×15本はいける!」と思っていても、「5000文字×10本は確実です」と、クライアントに伝えて、すべて提出が終わってから「追加で何本か書いても良いですか?」と聞くようにしていました。
とにかく、クライアントの「期待以下」にならないことも、ポイントだと思います。
3. 言われたことだけをやらない
「記事執筆」と一口に言っても、クライアントによってその内容はまったく変わってきます。たとえば、用意された構成通りに書く案件、依頼された文字数の範囲内で構成を作って書く案件、SEOを意識してとだけ言われる案件……などなど。
でも、そんな中で「言われたことだけをやらない」というのも、ひとつのおすすめ方法。たとえば、SEOを意識して記事を書いている時に「このサジェストは入れたほうが良いな」と思ったら、それを加えて「提案」という形で提出するなど。
もちろん、受け入れてもらえない可能性もありますから、「増やした文字数分のお給料は要らないこと」「必要がなかったら削ってもOK」と、伝えておきましょう。



もちろん、依頼された内容はしっかりこなしたうえで、が鉄則です。
クライアント視点では、多少記事単価を上乗せしたとしても、より“良い記事”が欲しいわけです。もしも、その提案が納得できるものであれば、「このライターさん、いいな!」と思ってもらえる可能性が高まり、継続案件なども増えていくはずです。
4. コピペ率&誤字脱字に注意する
当然のことですが、コピペ率&誤字脱字には十分に注意することも大切。書き終わった後に、コピペ率をしっかりチェックし、何度も読み直してから提出するのがベストです。
また、クライアントによっては、「…」は2つつなげて「……」と書く、数字は半角にする、「!や?」のあとには半角開ける……など、記事を載せるサイト共通のルールが細かく設定されている場合もあります。それをまずは頭に叩き込んでから、作業をするようにしましょう。



クライアント側からすると、誤字脱字がなく、編集の手間がかからないライターというだけで重宝できる存在です。
5. 質を追求する
文字単価&記事単価で記事を書いていると、だんだんと文字がお金に見えてくるものです(笑)。慣れてくると、200文字くらい増やすことは簡単になるため、1文字1円だったら「あ、5分で200円稼いだ♡」なんて感じられるようになったりもします。
しかし、単純に単価を稼ごうとしてだらだらと意味のない文章を羅列したり、リード文とまとめ文をほとんど同じ内容でまとめたりするのはNG。ほかにも、言い回しが似ていたり、構成やコンテンツの中身が薄かったりすると、「低品質な記事」だと判断されてしまう可能性があります。
自分が提出した記事がそのまま掲載されるサイトもありますが、中にはプロの編集担当が記事をチェックして、修正しているサイトもあります。「手抜きは必ずバレる」と思って書いておくと、安全かもしれません。



「自分の文章がウェブに掲載されて今後も残っていく」ということを頭に置いて、質を追求するのも、ライターとして必要なことかな、と思います。
6. クライアントとのコミュニケーションを大切にする
クラウドワークスでの募集要項を見ると「きちんとコミュニケーションが取れる人」と、当たり前のようなことが書いていたりします。でも、これすら守れない大人は多いのです。
たとえば、どうしようもない事態が起きて納期が間に合わない時、「納期を守れない事実&それに対してのお詫び、そして、いつまでだったら確実に提出できるかを伝えること」だったり、ほかには「修正時に、速やかに書き直して再提出すること」「提案をされた時に、求められている文章を提出すること」など。
とにかく、マメに連絡をしておかないと信頼関係が破綻しやすいのが、ライター業でもあると思うのです。
そのためには、やはり日頃からクライアントとのコミュニケーションをしっかり取っておくことが大切。不明点などがあれば、逐一、丁寧に質問して、クライアントとの距離を縮めていきましょう。



マメにやりとりをしていると、クライアントの担当者がどんな人なのかがわかってきます。同じママ同士だったりすると仲間意識が芽生えたりすることも(笑)。顔は見ていなくても、「対:人」ということを忘れないことも大事です。
7. 属している媒体に尽くす気持ちで書く
ウェブライターとして記事を書くということは、サイトなどなんらかの媒体に載せる記事を書くということ。ここで意識したいのが、属している媒体に尽くす気持ちで書くことです。
たとえば、クライアントがSEOに重きを置いているサイトの場合は、検索でトップを狙いたいという目的があるでしょうから、SEO対策をばっちり行い、検索上位を目指して書く。オリジナリティの読み物を求めているサイトの場合は、ターゲットとしているペルソナを意識して、受け入れられやすく読みやすい記事を書く。など。
まずは属しているサイトの目的に寄り添って「良い記事を書き続けること」、これが、「重宝されるライターになること」につながると思います。



クライアントに重宝されるライターは、属しているサイトに愛情を持って、記事執筆を行ってもらえている気がします。
稼げるウェブライターに必要な5つのスキル


最後に、稼げるウェブライターに必要なスキルをご紹介します。
1.【リサーチ力】深掘りして記事を書く
SEO記事が求められる昨今、リサーチ力は絶対に必要です。ただ「サジェスト」を網羅した記事を書くのではなく、そのサジェストを深掘りし、「誰がどんな時にそのワードで検索するのか」を想像して、リサーチを進めていくことが大切だと思います。



なにより、リサーチをすることで知識を得られるのもライターの楽しさだったりします♪
一つの方向から見て記事を書き進めると、どうしても一辺倒になってしまいますが、いろんな視点からリサーチをして記事を仕上げることで、どんな人が見ても「満足な情報が得られる記事」にすることができるはずです。
2.【タイピング力】スピードも大切
必須ではないかもしれませんが、タイピング力もある程度は必要かもしれません。案件によっては、スピード重視のものもあるからです。
中には、「タイピングが苦手」という人もいると思いますが、でも、これに関しては、きっと「慣れ」だと思います。



ライターになったばかりの頃は1時間で1000文字しか書けなかった私ですが、1年も書いていたら、1時間で3000文字以上は書けるようになっていました。
タイピングスキルをアップさせる無料サイトも多々ありますから、時間がある時にゲーム感覚でやってみると良いかもしれません。
3.【正確さ】手抜きをしない
誤字脱字などの基本的なことはもちろんのこと、きちんと事実関係を確認して正確な記事を書くことも、ライターに必要なスキルだと思います。
自分の考えだけで記事を書いてしまうと、ひとりよがりな記事になってしまうため、人によっては不快な思いをさせてしまうかもしれませんし、間違った情報を載せることで、誰かを困らせてしまうかもしれません。



間違った情報が蔓延しがちな世の中だからこそ、正しさは正義です(笑)!
そのためには、やはり「リサーチ」がポイントとなるのですが、どんなに面倒でも手抜きをせずに事実を調べることを「癖」にしましょう。
4.【SEO】独学でも学んでおくべき
これからライターを目指すのであれば、「SEO」は押さえておきたいスキルのひとつだと思います。多くの企業がSEOライターを求めていますし、それに、どんなに良い記事を書いたとしても、「検索エンジンに好まれる記事」でなければ検索上位には上がらず、目にされる機会が少なくなってしまいます。それだと、意味がありません。
とはいえ、私の知っているライターの大先輩方は、口を揃えて「SEOなんて……」と言います。でも、それはその人たちの数十年の経験や知名度、そして、オリジナリティで「SEO」をまかなえるからだと思っています。



SEOは検定などもあるようですが、独学でも学べます。ウェブなどでも知識は転がっていますし、少し大きな本屋に行けば、十数冊はSEO関連の書籍を見つけることができますよ。
5.【オリジナリティ】ただの「まとめ記事」を作らない
上記で【リサーチ力】【正確さ】が大切だと書いてきましたが、ただこれだけで記事を書くと、ただの「まとめ記事」となってしまいます。正直、それはどんなライターでも書けるもの。
大切なのは、そこにプラスαの要素を入れてオリジナリティのある記事に仕上げることだと思います。そのヒントはサジェストにあったりもしますが、それを検索する人の気持ちになって「この要素を足したら親切かな?」と思うことを入れてみたり、興味を引く構成にしてみたりなど、いろんな工夫をしてみましょう。



そうしているうちに、きっと「自分にしか書けない記事」が書けるようになるはずです。
ウェブライターは夢のある仕事! 重宝されるライターを目指して♪
ウェブライターは、国家資格などの難しい試験をクリアする必要もありません。どんな人でも1件でも仕事を受注すれば、「ウェブライター」だと名乗ることができます。つまり、なろうと思えば、誰でも今日からなることができる夢のある仕事!
だからこんなにたくさん「ライター」がいるのでしょうが……ただ、しっかり稼げているのはきっとほんの一握りなのが現実。だからこそ、とことん「質」にこだわって、クライアントから「重宝されるライター」を目指しましょう。
もちろん、クライアントとのご縁もあると思いますが、今回ご紹介したことを意識して執筆できれば、きっと「稼げるウェブライター」になれます。ぜひ、参考にしていただければ嬉しいです!