「車中泊」が注目されている昨今!「子連れで行ってみたいけど、難しいかな……」と思っている人は多いかもしれません。特にママと子供だけでの車中泊を考えている場合は、着替えやオムツなどの必要な持ち物も多いし、運転も大変そうだし……と、尻込みしてしまいますよね。
そんなハードルが高そうな車中泊ですが、思い切ってやってみると、実は意外と簡単なんですよ♪

そんな私は、車中泊の魅力にすっかりハマってしまった一人。息子が3歳の時からはじめて、車中泊歴3年目に突入しました!
そこで今回は、ママと子供だけの車中泊をおすすめする理由、さらに注意点や抑えておくべきポイントをご紹介します!
ママと子供だけの車中泊旅をおすすめする5つの理由!


ママと子供だけで車中泊をするとなると、どうしても心配ばかりが募ってしまいますよね。でも、母子水入らずの車中泊旅には、たくさんのメリットがあるんですよ♪
1. 宿泊費がかからない
一番のメリットは、やはり宿泊費がかからないこと! 一般的なホテルや旅館に泊まるとなると、宿泊費+食事代+入浴代+駐車場代など、さまざまな費用がかかってしまいますよね。
子供がまだ幼児で「布団&食事なしの素泊まりプラン」を選んだとしても、おそらく5,000円以上かかる場合がほとんど。夫婦2人ぶんだと、どんなに安くても10,000円以上の宿泊費が必要になります。
その点、ママと子供だけの車中泊では宿泊費をまるっと節約することができるため、観光中の食べ物やさまざまな体験など、いろんな費用に回すことができるのも魅力です。



かかるお金は一緒だったとしても、「ただ泊まるだけ」の宿泊費用が抑えられるぶん、出し惜しみせずに、観光中の子供の「やってみたい」を叶えてあげられます♪
2. 時間にとらわれずに動ける
時間を考えずに動けるのも、車中泊をおすすめする理由のひとつ。
ホテルや旅館に泊まると、当然ですが、チェックイン、チェックアウトの時間があります。もちろん、それを無視して好きな時間に出入りすることは可能なものの、せっかくチェックアウトが10:00なのであれば、その時間ギリギリまでゆっくりしたいと思ってしまう人は多いでしょう。
また、観光地のたいていの施設のオープン時間は10時以降ですので、起床から10時までの時間を、ダラダラと宿泊施設で過ごすことになりがちなんですよね。
でも、車中泊であれば時間が自由! 朝一番に、さまざまな観光地を見に行くこともできます。ドライブ中に寄り道や予定変更をするのも簡単ですし、より気楽でストレスレスな旅を楽しむことができるんです。



私が車中泊に行く時には必ず、有名な吊り橋や渓谷など、景色が綺麗な場所などに行くようにしています。普段なら混み合う「自然系」の観光地でも、朝一番なら空いていることが多いのも嬉しいところ♪
3. 食事にメリハリをつけられる
旅館やホテルの豪華な料理は、旅行の醍醐味のひとつ。
ただ、小さな子供を連れていると話は別。「大人しく食べてくれない」「食べるのが遅い」「好き嫌いが激しい」など、なんだかんだで子供の食事に関するストレスを感じるママは多いのではないでしょうか。それに、宿泊施設の料理はボリュームがあるのでで、ママと子供だけだと「食べきれない」……となることも。
その点、車中泊は子供の様子を見ながら食事にメリハリをつけることができます。
朝ご飯はサービスエリアのお店や屋台や、コンビニのおにぎり&ヨーグルトなどの軽食で済ませて、お昼は観光地の名物料理を食べに行ったりと、子供のお腹の空き具合に合わせて食事を選択できます。自由度が高いのは、車中泊旅のメリットのひとつでしょう。



私は、次の観光地への移動中に食事をすることもあります。時間を短縮したくて、マクドナルドのドライブスルーに立ち寄ったことも(笑)!
でも、お行儀なんて気にせず、車内でご飯を食べること自体、特別感があって楽しいですよ。
4. 非日常を思い切り楽しめる
車中泊の醍醐味は、きっと非日常を楽しめること! 普段のマイカーに布団や寝袋を持ち込んで、シートを倒してカーテンをして、夜の空を感じながら車で寝るって、私たち大人にとっても少しドキドキすることではないでしょうか。
ましてや、大人よりも、もっともっと純粋で感受性が豊かな子供たちは、その醍醐味を何倍にも感じてくれます。ママとの車中泊は、きっとかけがえのない思い出や経験になるでしょう。



はじめて車中泊をした時、息子は3歳。100円ショップで買った電気のランタンを布団をかぶって点けた時、すごーく笑顔で良い顔してました!
あのワクワク感が、親子で車中泊にハマってしまった理由かもしれません♪
5. その土地の有名日帰り温泉を堪能できる
車中泊に行くとなると、問題となりがちなのがお風呂問題。「どこでどうやってお風呂に入ろうか」と、悩んでしまう人も多いよう。
そんな人におすすめしたいのが、その土地の有名日帰り温泉に行くこと! 観光地には必ずと言って良いほど有名な温泉があるため、それもひとつの目的として車中泊プランを立てると良いですよ。
その土地の泉質を堪能できるのはもちろん、運転で疲れた体を癒すことにもつながります。“道の駅”に入浴施設が併設されている場所もあるので、事前にチェックしておくと良いですよ♪ 併せて営業時間や入浴料をリサーチしておくと、安心です。
持ち物は、バスタオル&フェイスタオル、洗顔道具、着替えを持参するだけ。用意がなくても、タオルなどもレンタルできるところがほとんどです。ちなみに、コンディショナーはあっても、トリートメントは用意されていない場合が多いので、試供品サイズのものを持っておくと髪がキシキシになるのを防げますよ♡



ちなみに、温泉施設は車中泊場所とできるだけ近い場所を選んでおくと、お風呂上がりに移動が少なくて楽ですよ。
ママと子供だけの車中泊旅の注意点は? 経験からわかった5つのポイント


ママと子供だけの車中泊旅の場合、当然ですが、頼りになる大人はママしかいません。そのため、念には念を入れて準備をしておくことが重要! そこで、注意点をいくつかまとめてみました。
1. 防犯対策をして、安全性を確保する
一番は、安全性の確保です! どこで車中泊を行うかは、当然、事前に考えておいたほうが無難です。侵入や盗難などのリスクを避けるためにも、あまりに人が少ない場所はやめたほうが良いでしょう。
また、だからといって、周りに人が多いのが安全ということでもありません。車内を覗かれてしまう恐れもあるため、事前にカーテンを用意するなど、プライバシーに関する対策もしておきましょう。
2. 夜中のトイレ対策は必須
トイレ対策は、実はとても大切!「24時間安全にトイレに行ける場所」は、なかなかありません。そして、夜中にトイレに行くとなると、車内に子供を残して行くわけにもいきませんし、子供を起こして連れて行くとなっても、怖い人に絡まれたり、襲われたり……と、万が一の事態が起こった時に自由に動けません。
そのため、ママと子供だけの車中泊の場合には、「夜中のトイレは車内でする」と心を決めて携帯トイレを持参して挑んだほうが安心です。車中泊の夜は、恥とプライドと“女”を捨ててしまいましょう(笑)。



はじめての車中泊の時、私は失敗しました!「トイレはどこかですれば良い」と、安易に考えていて、一晩尿意と戦ったことを覚えています。「息子のオムツにしてしまおうか」と思いつつも、さすがにできず、朝焼けを絶望的な気持ちで待ち続けました(笑)!
そんな事態にならないためにも、ぜひ、携帯トイレを用意してから出かけましょう!
3. シートの倒し方などは事前にチェックしておく
車の設備について、興味のあるママはなかなか少ないかもしれません。でも、車中泊に行くとしたら、少なくともシートの倒し方、座席のスライドの仕方などは事前にチェックしておくことが大切です。
特に、子供が小さなうちはお手伝いを頼むこともできません。さらに、チャイルドシートが後部座席にある場合、それを助手席などに移動させてから後部座席のシートを倒し、寝るスペースを確保する必要があります。
どこで車中泊を行うかにもよりますが、人気が少ない場所でモタモタと用意をするのはあまりに不安です。いかにスムーズに寝床を作れるか、事前に練習やシミュレーションをしておくと安心ですよ。
4. 無理をしないスケジュールを立てる
ママと子供だけの車中泊旅は楽しいものの、やはり疲れるもの。運転を代わってもらえないのはもちろん、子供を楽しませようとたくさんの観光地に行ったりすると、実質、体が疲れてしまいます。
そのため、無理をしないスケジュールを立てることが、成功への秘訣! はじめは片道100〜150kmくらいの「日帰りできる程度」の距離でプランを立ててみることをおすすめします。
5. 快適な睡眠グッズを用意しておく
ママと子供だけの車中泊の場合、その日の疲れは、できるだけその日のうちに取り除ける準備もしておきましょう。
それには、快適な睡眠が不可欠! 特に軽自動車の場合はスペースが狭めですので、シートの段差をなくすためのマットや枕、布団など、快適な睡眠グッズを用意しておきましょう。



段差をなくすグッズがなければ、バスタオルを段差に詰めるだけでもOK! 寝袋や車中泊マットなどはなくても、たくさん布団を持ち込むなど自分と子供がゆっくり寝られる環境を作ることさえできればいいのです!
また、基本的に車内で寝る場合はエンジンを止めるため、秋〜冬にかけての車中泊の場合は防寒対策も必須です。暖かい服装、寝具を事前に用意しておくこともポイントですね。
軽自動車でも大丈夫? 体験からわかる快適に過ごせるおすすめ人数


マイカーが軽自動車の場合、「車中泊は無理だろう……」と、断念してしまう人もいるようです。でも、それは間違い! 私の愛車は軽自動車の「タント」ですが、快適に車中泊ができています。
実際の体験からわかるのは、ママ1人+子供1、2人くらいまでは比較的余裕かな、という印象です。もちろん、子供の年齢にもよりますが、2人ともが小学校2年生くらいまでであれば、後部座席に3人寝られると思います。
ただし、ママ1人+子供3人となると、正直、少し難しいかと……。ママは運転席で寝なければならなくなるでしょう。もちろんそれも可能ですが、やはり足は伸ばして寝たほうが、疲れは取れます。



逆に考えると、子供が小さいうちがチャンス! 少しくらい寝床が狭かったとしても、ころんと転がって熟睡してくれますよ♪
軽自動車でも車中泊はできる♪ 今しかできない経験をさせてあげよう
ママと子供だけの車中泊について、お届けしました!
私は息子が3歳の時から何度も車中泊に行っていますが、なぜかいつも、息子がぐんと一気に成長するような気がします。
家の中ではわがままばかりの小さな息子ですが、私との車中泊旅中、荷物を持ってくれたり、泣き喚くような癇癪を起こさなかったり、寝床作りを手伝ってくれたり、と、いつもと違う行動を見せてくれます。なんとなく「ママを守ろう」としてくれている感じも見えて、すごくたくましく見えるのも、車中泊マジックかも♪
上記でもお伝えしましたが、ママ1人+子供2人くらいであれば、軽自動車でも十分に車中泊は可能です。ぜひ、今しかできない経験をして、たくさんの思い出を作っていきましょう!