「ソーシャルディスタンス」が当たり前になってしまった現代ですが、だからこそ、抱っこやハグの効果が見直されているようです。
子供との抱っこはもちろん、恋人や家族、ぬいぐるみに至るまで、ギュッと抱きしめるだけで心からふわっとあったかい気持ちになったり、癒しを感じたことってありませんか?

実はそれ、科学的な根拠があるみたいなんです!
そこで今回は、抱っこやハグの効果について詳しくご紹介! 日々のスキンシップがある人もない人も、ぜひ、抱っこ&ハグの素晴らしさを知ってください♪
「抱き癖はダメ」はもう古い! 抱っこが推奨される時代に変化
一昔前の日本では、「抱き癖がつくから抱っこはダメ」という文化があったようです。その理由は、「自立心がなくなる」「甘えん坊になる」「抱っこをしなければ泣く子供になる」など、さまざま。
でも、最近の研究によると、“抱っこ”にはたくさんの良い効果があるということがわかってきたそう。「抱き癖はダメ」は、もはや古い文化になりつつあるのです。



出産してから、母に「抱き癖つくから気をつけなさい」と言われたものの、むしろ「抱き癖ついてくれ!」の勢いで、息子を抱っこしていました。これ、意外と良かったのかもしれません(笑)
新生児、乳児、幼児とだんだんと大きくなる子供ですが、毎日思い切り抱っこ&ハグしてあげたいものですね。
抱っこ&ハグの効果がすごい! 驚きの嬉しい効果


抱っこやハグの効果について調べてみたところ、たくさんの嬉しい効果がありました! 赤ちゃんなどの子供から大人まで、ほとんどが一貫して得られる効果、ぜひ、ご覧ください♪
幸せホルモン「オキシトシン」が分泌される
抱っこやハグをすると、「オキシトシン」というホルモンが脳内で分泌されます。このオキシトシンは、ママが母乳を出す時に作用したり、出産後に子宮の回復を促すなど、妊娠や出産に欠かせないホルモン。
このオキシトシンは、別名「幸せホルモン」とも呼ばれていますが、以下のような効果があることがわかってきています。
ストレスを緩和してリラックスさせる
ある研究によると、生後4カ月以上の乳児期の赤ちゃんを20秒間抱きしめると、70%以上の赤ちゃんの心拍の間隔が長くなったそう。これは、オキシトシンがストレスを緩和してリラックスさせる副交感神経の働きに作用したからだと考えられています。
これは、赤ちゃんだけに起こる効果ではなく、大人にも作用します。



愛情表現として抱っこ&ハグをすると、みんながリラックスして穏やかな気持ちになれると言うことなんですね。
学習能力がアップする
実は、オキシトシンには学習能力をアップさせる効果もあるそう。これは、不安な気持ちを解消することができることで、短期的な記憶力や集中力アップにつながるからだと考えられています。
さらに、一生のうちに脳がもっとも発達する生後1年くらいまでの間にオキシトシンを十分に分泌させることができると、学習能力が一生続くという文献もありました。
免疫力を高める
オキシトシンは皮膚や粘膜の血液循環を良くして、免疫力を高めるという効果があります。また、乳児期の抱っこやハグには、消化や吸収を高めるという作用もあるそうですよ。



離婚をして実家に帰ってきてから、実家の家族が急にまったく風邪を引かなくなりました。息子を抱っこする習慣が増えたことで、免疫力が上がっているのかも?とも思ってしまいます。(私も4年ほど体調を崩したことがありません)
コミュニケーション能力がアップする
生まれたばかりの赤ちゃんは、大人が抱っこすることでしか動くことができません。不安になって泣いた時、ちゃんと触れてもらえることで安心感を覚えます。
そして、抱っこをしてくれる相手を自分の意思を伝えられる相手だとして理解して信頼し、笑ったり泣いたりという感情を伝えられるようになります。
こうした記憶は残り続けるため、小さな頃から抱っこやハグをしている子供は、人とのコミュニケーション能力がアップするそうです。
信頼関係が深まる
抱っこやハグをするということは、その相手に対して愛情を持っているということ。言葉にしなくても、ギュッとするだけで愛情が伝わり、信頼関係が深まるのも、抱っこやハグの大きな効果でしょう。
男性は女性と比べると、言葉足らずの人が多いと言われていますが、自分の気持ちを伝える手段としてハグをしてみるのも良いかもしれませんね。
効果的な抱っこ&ハグのやり方、注意点


せっかく抱っこやハグをするなら、できるだけ効果を高めるやり方&注意点をチェックしておきましょう。
できるだけ密着すること
抱っこやハグをする時には、できるだけ相手と密着するのがポイント。体の多くの部分が相手に触れることで、強い安心感を得ることができるそうですよ。
また、いきなり相手に触れるよりは、ゆっくりと穏やかな気持ちで抱っこやハグをするのが効果的です。



抱き合わなくても、背中を撫でたりするだけでも相手を安心させてあげることにつながりそうですね!
嫌いな人とのハグは逆効果になる
当然ですが、嫌いな人とのハグはNG。強いストレスを感じてしまう原因になります。人は苦手なものと触れることで、体はギュッと緊張してしまい、交感神経が活発になってしまいます。
オキシトシン分泌などをはじめとした抱っこの効果は、あくまで愛情を持った相手にのみ発動するということですね。
ぬいぐるみやペットでもOK
「ハグをする人がいない」という場合は、ぬいぐるみや抱き枕、ペットでもOKです。身の回りでお気に入りのものを探してみましょう。



要は、「抱きしめた時に嬉しいもの」ということですね♡
子供との抱っこはいつまで? 年齢に関係なくスキンシップはおすすめ


親子のスキンシップとして、抱っこは欠かせないもの。でも、子供が大きくなってくると、恥ずかしがったり、避けたりするようになるケースも少なくないようなんです。
では、子供との抱っこはいつまでできるものなんでしょうか?
5〜6歳までが35%ほど
ベネッセ教育情報サイトが行ったアンケートによると、抱っこは5〜6歳くらいで卒業している子供が1/3程度いるということです。また、下の子供が生まれた時に上の子供の抱っこをしなくなるというケースも多いようでした。
スキンシップはできる限り続けるのがおすすめ
一般的なデータを見てみると、親子間での抱っこ期間は意外にも短いということが分かりました。ただ、上記でご紹介したように、抱っこやハグにはさまざまな効果があるのも事実。
子供の年齢的に抱っこが難しい歳になったとしても、頭を撫でたり、背中に触れたりなど、スキンシップはできる限り続けるのが良いそうですよ。



ママからの愛情たっぷりのスキンシップは、子供の健やかな成長に、きっとつながるはず。ぜひ、意識したいものですね♪
毎日の抱っこ&ハグで子供も大人も幸せになれる♡
現在、6歳の息子は、お友達がいる幼稚園などではさすがに抱っこをせがんでくることはありませんが、2人きりの時に唐突に「抱っこ!」ということはまだまだあります。
何十分も抱っこをすることではなく、ほんの数秒抱っこするだけで、さっと降りてほかの場所に行くことがほとんど。その様子を見ていると、なんとなく安心を求めている時に抱っこしたくなるのかな?と私は感じています。
毎日続けているので、いつか抱っこがなくなるという想像ができない私ですが、いつかその日が来たとしても、外国人のようにライトなスキンシップを気軽にできる環境を作っておきたいな、と思っております(笑)。
ぜひ、みなさんもこの機会に、スキンシップを見直してみませんか? きっと、子供も大人も、毎日の多幸感が増すはずですよ♡